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帯で変わる卒業式・入学式の着物の装い

帯で変わる卒業式・入学式の着物の装い

卒業入学のシーズンですね。この時期になると「子供の入卒にきものを着ていきたいけどドレスコードがわからない」「興味があるけど、ルールがわからないので、洋服にしようかな」などというお母様のお声をいただきます。せっかくのきものを着る機会。もしお手持ちのきものでシーンに合うものがあれば、ぜひお召しいただきたいと考えています。

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主役を引き立てる装い

目次

  1. おすすめコーディネートの例~帯で変わる!シーンにぴったりの色無地コーディネート
  2. きものの格は考えるべき?~卒業式入学式で選ぶきものと帯のポイント
訪問着(ほうもんぎ)と色無地(いろむじ)でコーディネートを考え中

おすすめコーディネートの例
帯で変わる! シーンにぴったりの色無地コーディネート

今回は、入卒の付き添いのきものとして、同じ色無地でも”帯で雰囲気を変える”コーディネートをご紹介します。
コーディネート1つ目は萌黄色(もえぎいろ)の色無地に、有職文様(ゆうそくもんよう)の袋帯(ふくろおび)を合わせました。

錦袋帯:有職彩菱(ゆうそくさいびし)(白茶) (きものは参考商品)

色無地は単色でシンプルなきものですが、この色無地は地紋が織られているので角度によって光沢が変わり、上品な佇まいに。また色無地はおのずと帯によって印象が変わる性質を持っています。
有職文様は平安時代に中国から伝わり、日本人の独自の美意識によって完成された文様です。描かれている鳥は鳳凰と呼ばれ、中国では古代より聖天が現れる時に姿を現わし、桐の木に棲み、竹の実をついばむと言われています。
古典文様を織り込んだ帯は入卒の定番ともいえるコーディネートになりました。一つ紋付の色無地はお茶会などでお召しになる方も多く、紋を付けなければ小紋と同じ感覚で普段着としてもお召しいただけます。

今回の小物はピンクと紫のグラデーションが美しい平組の帯締めと紫のぼかし染の帯揚げを合わせました。暖色の色味を加えることでコーディネートにも華やかさが生まれます。

コーディネート2つ目は、種々の草花が織り出された豪華な袋帯を合わせました。

錦袋帯:四季花立湧(白縞)  (きものは参考商品)

こちらの柄は神坂雪佳の「唐織草花文様図」を元にデザインした帯です。両端にボーダー状に柄を配しているのが特徴で、太鼓はタテ向きに柄があることですっきりと、前柄でもワンポイントになります。
白地を活かし、スッキリとした配色でまとめ、モダンな感覚で織り上げました。

先ほどのコーディネートと色合いは大きく変わりませんが、柄を洋花に変えたことでがらりと印象が変わります。前柄では帯揚げの下に淡いピンクが入り、さらにコーディネートに春らしさが出ます。

今回の2つのコーディネートを選んだポイントは
・お祝いの席なのでお祝いに向いた柄を選んだこと
・洋服の中にあっても悪目立ちしないワントーンコーデにしたこと

お祝いの席であることを意識して、吉祥文様と呼ばれるものモチーフでコーディネートしています。帯締め帯揚げは金銀糸の入ったものを選び、上品かつ華やかに合わせました。
また、洋装のセットアップコーデのお母様が多い場に調和するように、全体の色のトーンを統一させました。濃い色目の小物や帯は重厚感が出ますが、色差がつきすぎるので今回は優しい雰囲気にまとめています。
柄については和が好きな方は吉祥文様など古典文様を、モダンにおしゃれな雰囲気が好きな方はコーディネート2つ目のような洋花や、デザイン化されたモチーフなども素敵です。

後ろ姿で比較すると、どちらも場に溶け込むコーディネートながら大きく印象が違います。
この上に羽織などを着たり、ショールなどを羽織っていただいても構いません。

きものの格は考えるべき? 卒業式で選ぶ着物の考え方

最近はきものだけでなく洋服においても、カジュアルダウン・ドレスアップをして自由に楽しむ傾向にありますが、卒業式は「式」とつくとおり、基本はフォーマルシーンのなかにあり、「準礼装のきもの」が最もふさわしいとされています。
ですが「着るものは自由」という考え方もありますので「こうでなければ」と決めつけるつもりはありませんが、自由の前に少しだけ基本と呼ばれることを認識いただいたうえで、ご自身の選択をされることをお勧めしています。

きものの格は大きく分けて4つのカテゴリーがあり、格の高さから 礼装 → 準礼装 → 略礼装 → 普段着 となります。(同じ意味で異なる表現もあります。) 

きものの4つの格 (女性の場合)

【礼装】第一礼装とも言い換えることができますが、最も格の高いきもののことを言います。
慶事で代表的なのは黒留袖・色留袖・本振袖がそれに当たります。

【準礼装】礼装に準ずる、礼装に次ぐ格の高さのきもののことを言います。
色留袖、訪問着、色無地などが当てはまります。

【略礼装】略礼装は準礼装までは格式ばらない、パーティなどの華やかに装う場で活躍するきもののことを言います。

【普段着】平服とも言い換えられますが、普段のお出かけなどかしこまらず気軽に着るきもののことを言います。

「フォーマル」と呼ばれるのは【礼装】〜【略礼装】までとなります。(紋の数によって格が上下する場合があります)
このように、大きく分けて4つ…とご紹介しましたが、実際にはカテゴリーで切り分けられないきものも世の中には存在します。
きものの種類についてはこちらをご参照ください。

また、準礼装のきものには今回ご紹介した色無地の他にも色留袖や訪問着も含まれますが、最後にもう一度意識していただきたいのは「主役は卒業生」という点です。
難しく考えすぎる必要はないのですが、一口に色留袖・訪問着・色無地とは言っても目に飛び込んでくるような色、大きく大胆な柄のきものもありますので、格だけあっていれば安心というわけでもありません。一度、当日の会場で着物を着ているご自身をイメージしてみていただくくと良いかもしれません。
当日は、ぜひ堂々とセレモニーを楽しんで下さい。

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