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帯のお手入れってどうするの? 帯メーカー推奨版!

帯のお手入れってどうするの? 帯メーカー推奨版!

着物は着たいし持ちたいけど、着るのもお手入れも大変そうだし・・・。
着物や帯のお手入れが大変そうというお話はよく耳にしますが、基本的な考え方は洋服と同じ。ちょっとしたポイントを覚えれば、さほど難しくはありません。
ご自身に合うお手入れ方法を見つけて、着物ライフを楽しんでみませんか。

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お手入れのタイミングは?

「着物や帯のお手入れって面倒そう」などと思っていませんか?
実は着物も洋服のように素材の特性を考慮すれば、洋服のお手入れと考え方はさほど変わりありません。例えば、洋服のお手入れが必要なのは、
 ・脱いだ時
 ・着用シーズンが終わった時
 ・汚れがついた時
などですが、それは和装でもまったく同じ、タイミングは変わりません。
今回は、この3つのタイミングでのお手入れについて紹介したいと思います。

脱いだ時 ― 日々のお手入れ

数時間、陰干しをしましょう

着物を脱いだ時のお手入れとして、大事なのは着用後に陰干しをしておくこと。短時間の着用でも汗やほこりが付いてしまうことがありますので、それらを取り払うためです。洋服であれば、洗濯機に入れるかハンガーに掛ける、というパターンかと思いますが、着物もハンガーに掛けておきます。その際に絹製品、金糸などを使った和装品は「数時間」の「陰干し」というところが重要です。着物でも普段着であれば干す場所や時間を気にしすぎることはありませんが、特に絹製品は日光による色焼けや長時間干すことによって生じる生地のたわみ(ふくろ)が出てしまう場合があるため、数時間の陰干しで湿気を取ることがポイントとなります。また、湿気が多いシーズンにはサーキュレーターや扇風機などで弱めの風を送ると、 短時間で湿気が飛びやすくなります。ぜひお試しください。

高温のアイロン・スチームアイロンには注意!

陰干しをしたとしても、帯を締めた跡形やしわなどが気になりますよね。当然しわを取りたくなりますが、高温のアイロンやスチームアイロンは 避けた方が良いとされています。帯に織り込まれている金銀糸や箔といった繊細な素材が傷んでしまう恐れがあるからです。
アイロンをかける際は、110℃~130℃くらいの低温で、当て布(無色の綿素材がおすすめ)をした上からかけましょう。

着用シーズンが終わった時 ― 収納のポイント

日々のお手入れはしつつ、次にお手入れが必要になるのは長期間収納する前のタイミング。ちょっとしたポイントを押さえることで、トラブル知らずです。

収納場所はどこが良いの?

特に絹製品は湿気の多い所や風通しの悪い所が苦手です。また、直射日光の当たる場所は避け、平らにして・畳紙(たとうし)などに入れて保管しましょう。

これらは気を付けて! 一緒に置いたりタンスに入れるとNGなものは?

ビニール袋
ビニール袋は湿気の原因になりますので、収納の際はビニール袋から出して収納されることをお勧めします。

におい袋や香水
におい袋や香水は含まれる成分が帯に使われている金銀糸や箔と反応して変色の原因となることがあります。におい袋は直接帯の上に置いたりせずまた香水も同様の理由から、直接かけることは避けましょう。

防虫剤
防虫剤による変色、シミなどについて京都市産業技術研究所 繊維技術センターの「和装品故障事例集」にも報告がありますが、異なる防虫剤を同時に使うと化学反応を起こしてしまうことがあります。防虫剤を使用する際は、二種類以上の防虫剤を使うことは避け、和紙に包むなどしてタンスの隅に置いておくと良いでしょう。

輪ゴム
帯に織り込まれている金銀糸や箔といった素材と輪ゴムに含まれる硫黄分が反応し、変色する可能性があります。何かを束ねていた輪ゴムをうっかり落としたまま収納してしまった!といったことがないように注意してください。

汚れがついてしまった時 ― とっさの時のお手入れ

久々にタンスを開けたら、シミがあった!
外出中に汚れがついてしまった!
日々のお手入れが抜かりなくても、こんなことはよくあります。そんな時のポイントを紹介します。

自分でたたいたりこすったりしないようにしましょう。

食事中にぽろっと落ちて、膝の上の着物に・・・。
あまりあってほしくないですが、そんなこともあるかと思います。そんな場合はどうすればいいか? 着物のシミ抜きの専門家に聞いてみると、「何もしないですぐに持ってきてください!」「何の汚れかを教えてください」とおっしゃいます。普段着用の着物や帯の中にはご家庭で洗濯できるもの、自分で汚れやシミを落とすことができるものもありますが、絹製品、特に帯に関してはご自身での洗濯や染み抜きはしないでください。川島織物セルコン製の帯についても、シミや汚れを発見したらたたいたりこすったりせず、早めにお買い求めの呉服店や百貨店、または洗い張りやシミ抜きの専門店にご相談いただくことをお勧めしています。

年に2回の陰干しがおすすめ

湿気の多い場所に長期間保存すると、カビなど発生する場合があるため、着物や帯は着用しなくても陰干しをするのがおすすめです。特に ”湿気の少ない春と秋の二回、天気の良い日に陰干しをするのがベストタイミング” と言われています。

お手入れはご自身のペースで 使い方やお財布と相談しながら

よく着物をお召しになったり、着物の扱いに慣れておられる方などは、「シーズンが終わったらシミや汚れがなくても、悉皆屋さん(クリーニング)に出しますよ」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。着物に付いた汗や汚れは、着用後すぐには見えなくても、時間が経つと変色などして現れる場合があります。そのような場合に、染み抜きなどのお手入れに出すと、余計にお金がかかることもあるからだと言います。とはいっても、「少ししか着ていないのにメンテナンスに出すの? お金もかかるし・・・」という方もいらっしゃると思います。
せっかくのお気に入りの着物や帯です。長くお付き合いいただくために、着物との付き合い方やお財布と相談しながら、ご自身にとってのお手入れ方法やタイミングを、一度、検討してみてください。

上手にお手入れしながら、着物ライフを楽しんで下さい。

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川島織物セルコン「和つなぎラボ」

「和つなぎラボ」は和装に関わるメーカーとして着物を通じた体験のお手伝いができればと考えています。
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