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西本願寺名物裂を展示中 「定家純子」など2021年カレンダー掲載の12点

西本願寺名物裂を展示中 「定家純子」など2021年カレンダー掲載の12点
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川島織物文化館  川島コレクション「西本願寺名物裂」(〜2021年1月29日)より 

川島織物文化館では、2021年のカレンダーに掲載している「西本願寺名物裂(にしほんがんじめいぶつぎれ)」を展示中です(2021年1月末まで)。


この「西本願寺名物裂」は、茶の湯を好んだ京都・西本願寺の第18世門主・文如(もんにょ・在職年1789‐1799)が収集したコレクションで、1915(大正4)年に三代川島甚兵衞が入手したものです。今回ご紹介する「定家純子(ていかどんす)」もこの内の一点です。

名物裂は仕覆 (しふく)や古帛紗 (こぶくさ・流派によっては出し帛紗ともいう)、あるいは掛軸などの表装に用いられる、茶道に欠かせない裂地です。国産の裂地もありますが、その多くは中国や東南アジア、遠くインドやペルシャなどからもたらされた舶来裂でした。室町時代後期以降の茶道の隆盛に伴い、1寸(3.03cm)四方の単位で、高額で取引されたといわれています。それゆえに、仕覆として仕立てた際の残り裂が残されることも多く、コレクションの「西本願寺名物裂」も小片や残り裂で形成されています。

仕覆とは、茶入や茶碗などの茶器を保存したり、観賞用に用いる袋のことで、この「定家純子」もその昔、仕覆に仕立てられ、その後、何らかの理由でほどかれたものです。

2003(平成15)年にこの裂地を復元し、同じ型で仕覆を仕立てて立体的に再現してみました。
仕覆は、一点一点が誂え(あつらえ)であり、茶器にぴったり添うように作られます。仕立て上がった袋の形から茶入の形を推測してみると、肩衝 (かたつき)と呼ばれる 肩の部分が角ばっているものに近いことがわかりました。

定家純子は有名な名物裂の一つで、川島織物文化館所蔵のもの以外にも類裂が多くありますが、「名物」と呼ばれる茶入の仕覆に用いられていることでも知られています。このほどかれた裂地は、どんな茶入に用いられ、どのような経緯でほどかれるに至ったのでしょうか。想像してみるのも楽しいものです。

川島コレクション「西本願寺名物裂」

会期 開催中〜2021年1月29日(金)(予定)
会場 川島織物文化館
休館日 土・日・祝祭日、夏期、年末年始
(川島織物セルコン休業日)
入館料無料

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