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あなたも私もアーティスト?! 100均で揃う材料で紙刺繍アートに挑戦してみよう 夏休みの自由研究にもおすすめ

あなたも私もアーティスト?! 100均で揃う材料で紙刺繍アートに挑戦してみよう 夏休みの自由研究にも

待ちに待った夏休みがやってきました! さぁ、遊ぶぞ〜!!!
子供たちにとって楽しみでいっぱいの夏休み、でも、自由研究も忘れないでくださいね(笑)。
夏休みの大きな宿題「自由研究」のアイデアとして織物屋からのご提案第2段は、紙に刺繍で好きな柄を描く「紙刺繍」を紹介します。すてきなアート作品ができますよ。

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夏休みの自由研究  紙刺繍アートに挑戦

頑張れば大人も顔負けのアート作品が

夏休みの自由研究は、お子さん自らがさまざまな課題やテーマに取り組める、成長のとても良い機会です。しかし、なかなかテーマは思い浮かばないもの・・・。
今夏は織物メーカーの川島織物セルコンから、子供から大人まで楽しめる紙刺繍の作り方を紹介します。紙刺繍とはその名の通り、紙に糸で絵を描いていく手法です。刺繍と聞くと “そんなの無理だよ・・・” と思ってしまいますが、紙にあらかじめ穴をあけておいてから糸を通していくので、思ったよりも簡単にできます。また、紙の種類やデザインによって、大人から子供まで楽しめます。さぁ、あなただけのアート作品を作ってみませんか。
今年の夏はあなたもアーティスト?!

材料は、家にあるもの、100円ショップでそろいます。

今回、紹介する紙刺繍で使用するのは、画用紙(今回はケント紙を使用)や糸。その他の道具も家にあるものや100円ショップで簡単にそろえることができます。また、制作時間も基本の図柄であれば、約2時間~5時間(※)と、1日頑張ればできます。
※小学生の作品完成時間より算出、所用時間には柄や使用する糸などによって差が生じます。

紙刺繍の作り方

今回は、基本の作り方として、ハガキ大の紙にひまわりを刺繍する方法を紹介します。
材料や道具は、どれも家にあるものや100円ショップで簡単に揃えることができます。

用意するもの

  1. ケント紙
    おすすめサイズ:10㎝×14.8㎝(ハガキサイズ)
  2. .糸
    好きなものを用意してください。
    今回は基本の作り方として、25番刺繍糸(6本の糸を撚(よ)り合わせた一般的な刺繍糸のこと)を使います。
  3. 刺繍針
  4. 目打ち(細いドライバーでも可)
  5. 黒の鉛筆(Bや2Bなど少し柔らかめのものがおすすめ)
  6. 黒ペン
  7. 色鉛筆
  8. はさみ
  9. のり(両面テープでも可)
  10. マスキングテープ(セロハンテープでも可)
  11. 糸通し(あると便利です)
  12. 段ボールなど(机にキズが付かないように使用します)

糸は好きな種類・色をお使いください。今回は、ひまわりを作るため、黄色、緑色、茶色の25番刺繍糸を使用します。

作り方

刺繍する前の準備

まずは刺繍する紙に図案を描きます。
刺繍したい絵を紙に描いていただけばよいのですが、今回は、こちらに用意した図案のテンレートを使用して、ケント紙に写す手順を紹介します。

① 図案をダウンロードして、印刷する。
図案はハガキサイズに印刷してください。

 ひまわり図案テンプレート

② 印刷した図案の裏側を鉛筆で黒く塗りつぶす。
図案部分が塗りつぶされていたらOK。

③ ②で裏側を塗りつぶした図案を表向きにしてケント紙にのせ、テープでとめて固定する。ボールペンなどで少し強めに図案をなぞる

④ 図案がケント紙に写っていることを確認し、テープをはがす。
※色が薄い場合は、繰り返しなぞってください。

図案をケント紙に写すのは、カーボン紙を利用したり、コピーをしたりして写す方法もあります。

⑤ ケント紙に写った図案に色をぬる。
※図案のふち(花びら・葉など)は、濃く太めの線を描いておくと、後で刺繍用の穴を開けやすいです。

⑥ 図案のふちに、目打ちなどを使って、約5㎜の間隔で糸を通すための穴を開ける。
※机に傷がつかないように、段ボールなどを敷いてから行ってください。
※ケガに十分気をつけて、保護者の方と一緒に行ってください。

図案に穴を開け終わりました。これから開けた穴に糸を通して刺繍していきます。

刺繍する

① ケント紙の裏側(図案を描いていない側)から、開けた穴に糸を通し、下の写真のようにテープでとめる。

② 開けた穴に、図案のふちに沿って糸を刺していく(波縫い)。
※柄を縫い終わったり、途中で糸が足りなくなったりした場合は、糸を切って①と同じように裏側をテープでとめてください。

波縫いで柄(花びら一枚など)を一周したら、折り返して再び波縫いすると、隙間なく縫うことができます。

9.全ての場所に糸を刺し終わったら完成!

10.写真立てに入れて飾ったり、いろいろと楽しんでください。

これも同じ方法で作りました!

今回は、 ハガキサイズの紙にひまわりを刺繍する方法を紹介しましたが、ひまわり以外にもさまざまな作品を作ることもできます。
材料や道具は、家にあるもの、100円ショップで買うことができるものを使いました。デザインを変えたり、刺繍をするものをハガキや画用紙ではなく、うちわや封筒に変更したりすると、ずいぶん印象が変わります。
自由研究として自分自身のオリジナル作品を作ることはもちろん、、親子で一緒に作ったり、おうち時間の楽しみとしても、おすすめです。

応用編1 うちわ 

暑い夏には うちわ が便利!
昆虫の王様 カブトムシとスイカをうちわに刺繍してみました。
刺繍の方法は、基本の作り方と同じ。A4サイズの紙に刺繍をしたら、うちわの形に合わせて切り取り、うちわの骨に貼り合わせます。カブトムシやスイカは、ふちだけでなく体や実にも刺繍をすることで、より立体感を出すことができますよ。
好きな図案を描いて、自分だけのオリジナルのうちわを作ってみてはいかがでしょうか。

応用編2  封筒とポストカード

封筒とポストカードに刺繍をすると、簡単にかわいいオリジナルレターセットが完成!
ポストカードの刺繍方法は、基本のひまわりと同じ。封筒は、ふちの部分に沿って穴を開けて、糸を刺していきます。写真のものでは、折り返して縫わないことで、点線を表現しました。直線にしたい場合は、基本と同じ縫い方をしてください。
夏を感じさせるデザインで、暑中見舞いハガキなどを作ってみてはいかがでしょう。

応用編3 基本の作り方も工夫次第でオリジナルの作品に

今回、基本の作り方として紹介したひまわりの額も、工夫次第で自分だけのオリジナル作品にすることができます。ひまわりは、花びらや葉っぱの内側も刺繍することで、より立体感が出ます。額も段ボールで手作りし、折り紙を貼ったり100円ショップで買うことができるタイルを貼るなど、自身の好みで工夫を凝らして作ってみました。
他にも自由な発想で楽しく、自分だけのオリジナル作品を作ってみてください!

左:段ボールで作った額に画用紙や色紙で装飾を施しました。米型の花は刺繍です。
右:ひまわりの花びらや葉の中にも刺繍を施しました。段ボール製の額には、タイルを貼っています。

豆知識 布に絵を描く

私たちは生活の中でたくさんの布を使っています。洋服、ハンカチ、シーツ、布団カバー、エプロン、ふきん、トートバッグ、お弁当袋、ふきん、布製のソファ、カーテンなど、さまざまな布があります。
真っ白で模様が無いものありますが、絵や柄が描かれているものもありますね。シャツやズボン、バッグには絵があると嬉しいですね。
刺繍をはじめ、布に絵を描く方法はいくつかあります。今回は、よく使われている4つの方法を紹介します。

刺繍

布に糸で絵を描くように模様を縫っていく方法です。シャツの胸元や靴下にロゴや小さな動物等ワンポイントが施されたり、ドレスの裾に模様が施されたりしているのを見たことはありませんか? これは刺繍で描かれている事が多くあります。刺繍は世界中にさまざまな方法があります。自由に絵のように刺繍していくフランス刺繍、縫い目を数えながら✕印を並べていくのが有名なイタリア刺繍、極細の糸を使って作られる中国刺繍など、数えきれないほどの刺繍があります。
日本にも日本刺繍と言われる刺繍が古くからあり、着物や帯に柄を描いたり、お祭りで使われる装飾品や衣装などに使われたりしています。

刺繍の特徴
細かなものから大きなものまで様々な柄を描くことが出来るが、大きな面積に描くのは時間も手間もかかるため、一部分に柄を施す際に使用されることが多い。
よく使われているところ
シャツやブラウス・靴下のワンポイント、ハンカチなどの名入れ、お祭りの幕、スカートの裾など。

織物

縦向きの糸(タテ糸)と横向きの糸(ヨコ糸)を組み合わせて作られる布で、タテ糸とヨコ糸の色をうまく組み合わせると、絵や柄を描く事が出来ます。例えば、ヨコ糸に赤の糸と白の糸を交互に使えば、赤白のしま模様ができます。赤のタテ糸と青のヨコ糸をうまく組み合わせると、チェックができます。
ちなみに、タテ糸とヨコ糸を組み合わせる作業を「織る」と言います。

織物の特徴
織るにはいろいろな方法があり、さまざまな模様ができる。糸と糸を組み合わせるため、柄の表面や境目が少し凸凹し、薄い布は作りにくい。
よく使われているところ
衣類(シャツ、ブラウス、ズボン、スカート、着物、帯など)、インテリア(カーテン、椅子張り、テーブルクロスなど)

プリント(印刷)

学校で配られるプリント。これは、紙にインクで文字や絵が印刷されています。コピー機や印刷機を使って、紙にインクやトナーで柄が描かれています。プリントは特殊なコピー機や印刷機を使えば、布にもできます。これがプリントと言われる手法です。
Tシャツに描かれた大きなキャラクターや文字のデザインなどは、プリントがほとんどです。シャツやスカートなどにも、柄がプリントされているものが多くあります。
プリントは印刷して作るのがほとんどですが、スタンプのようなものを押して作られるものもあります。

プリントの特徴
いろいろなプリント方法があり、布の素材や柄の大きさに合わせて最適なものを選べる。安価にさまざまな柄が出来る方法。
よく使われているところ
衣類(シャツ、ブラウス、ズボン、スカート、着物、帯など)、インテリア(カーテン、椅子張り、テーブルクロスなど)

染色

布にインクで柄を付ける方法です。インクを付けたくない場所を糸で縛ったり、ろうやゴムのようなものを塗ったりして、インクがしみこまないようにして、模様を付けていきます。
着物の絵を描くのに使われる友禅染、着物や浴衣に模様を付ける絞り染め、手ぬぐいに絵を描く注染などがよく知られています。

染色の特徴
染める前に布にインクが付かないようにするための作業が必要なため、柄によっては時間がかかり、高額になってしまう。
よく使われているところ

着物、浴衣、手ぬぐい、風呂敷など

布と柄の関係はいろいろ

布に柄を描く方法はたくさんあります。今回は、糸で絵を描くという刺繍という方法を紹介しました。こちらでは紙に刺繍をしましたが、紙を布に変えると一般的な刺繍になります。
糸で絵を描くのは、絵の具や色鉛筆で描くのとはまた違った楽しさがあります。細かい絵や凝った図柄を描くのは難しいですが、使う糸の種類によっては、線を立体的に見せたりすることができます。

今年の夏休みは、紙刺繍で布と絵の魅力に触れてみませんか。

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