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織物ができるまで 3 糸を染める(機械染め)

織物ができるまで 3 糸を染める(機械染め)

色々な色や柄の織物をつくるために、様々な糸を様々な方法で染めていきます。まずは機械で染める方法をご紹介します。織物が出きるまでを5回にわたって紹介する第3回目です。

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デザイン、設計が終わると、次は糸の準備に取り掛かります。
目指す織物を作るためには、糸がとても重要です。なぜなら、糸は織物そのものを形作る大切な素材だからです。

機械で染める

染める前の糸。絹、ポリエステル・・・素材も形状も様々な糸を染めていきます。

これは、製品に使用している糸です。製品ごとに適した糸は異なり、使用する糸も異なります。それぞれの糸に適した染め方があるので、素材や用途、染める量から、機械で染めるのか、手で染めるのかを判断します。例えば、一度にたくさん染める必要がある、カーテンや緞帳で用いる糸は、機械で染めます。一方、少量を染めたい場合や、シルクなどの繊細な素材を染める時には、手で染めます。

染色前にボビンに巻き直すことも

仕入れた糸の状態によっては、染色の前に糸をボビン(糸巻)に巻き直します。キレイに巻かれた状態で入荷するのに、なぜ、そのまま染めないのでしょうか。それは、仕入れた糸よって糸の巻き方が異なり、染色に最適な状態で巻かれていなければ、糸を着色するための染料がうまく全体に浸透せず、均一に染まらないことがあるからです。
そこで、少し緩く巻いたり、糸の巻き方を変えたりすることで、染料が等しく流れるようにし、ムラなく染めるといった工夫をしています。

染める前に糸を巻きなおすことも。

ポリエステル糸は圧力をかけて「高圧染色」

カーテン(インテリアファブリック)用の生地には、主にポリエステルの糸を用いています。ポリエステルは、染料が少々入りにくいのですが、高温でも変形しにくいという特徴があります。ですので、圧力をかけて130度以上の高温で、繊維の結合を弛緩(しかん)させ、緩んだところに染料を浸透させる「高圧染色」という方法で染めています。

機械で染めた糸が染まり上がりました。

染料を吹き付けて染める「噴射式染色」

劇場の緞帳には、主にレーヨンという比較的染まりやすい糸を用いています。レーヨンは一定の大きさの枠に糸を巻き取って束にした、綛(かせ)という状態にした糸を回転させながら、染液を上下から吹き付けて満遍なく染める「噴射式染色機(常圧タイプ)」という方法で、90度くらいの温度で染色しています。

右側の糸にご注目。白い糸が染まっていきます。

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