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「Morris Design Studio」コーディネートアイデア3選|ウィリアム・モリスのインテリアファブリックコレクション

「Morris Design Studio」コーディネートアイデア3選|ウィリアム・モリスのインテリ

川島織物セルコンは、2000年より、英国サンダーソンデザイングループのライセンスのもと、ウィリアム・モリスのデザインを展開しています。モリスの世界観を受け継ぐ「Morris Design Studio(モリスデザインスタジオ)」は、時代を超えて愛され続けるデザインと、当社の織技術が融合したインテリアファブリックコレクションです。

本記事では、「Morris Design Studio」が選ばれる理由と、3つのコーディネートアイデアをご紹介します。

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Morris Design Studio(モリスデザインスタジオ)

Morris Design Studioとは

19世紀の英国に生きたウィリアム・モリス。空間や日常を、詩情で満たすモリスのデザインは、100年以上の時を超えて、今もなお世界中の人々を魅了し続けています。
川島織物セルコンは、2000年より、英国サンダーソンデザイングループのライセンスのもと、モリスのデザインを展開しています。「Morris Design Studio」は、モリスのパターンが持つ繊細な美しさと力強さを、日本の織の技術で現代の暮らしに調和させることを目指したブランドです。

産業革命以降、急速に進んだ機械化による大量生産によって、世界が粗悪品であふれかえってしまった状況を嘆いたモリスは、中世の手仕事を見直し、生活に根ざした芸術を目指すアーツ・アンド・クラフツ運動を牽引しました。社会主義運動に傾倒していったモリスは、労働が芸術的であれば労働者の仕事はやりがいに満ち、意欲も衰えず、労働の無駄もなくなると考えました。「Morris Design Studio」では、このようなモリスの意志を尊重し、大量生産にはない“芸術的表現“としての織物づくりを行っています。

モリスのデザインの魅力である繊細なラインや複雑な色の階調を、織物ならではの表現力を駆使して描き出しています。デザインを忠実に織り上げるために、川島織物セルコンでは、織設計、糸染め、製織などの工程を一貫して手がけています。こうした工程のもと、熟練の技術者による試作と調整を幾度も重ね、モリスの世界観を織物として、丹念に仕上げています。

ウィリアム・モリスとアーカイブに残るデザイン(©Sanderson Design Group)

選ばれる理由 ――織物として原画を超えるクオリティー

「Morris Design Studio」が選ばれる理由として、織物としてのクオリティーの高さが挙げられます。川島織物セルコンでは当初から織物として原画を超えるものを作ろうという強い想いのもと、原画に忠実な「再現」はもとより、「新たなモノづくり」という感覚で製作を続けています。

モリスのデザインは、もともとはプリント用であることが多いですが、それを織物という異なる技法で作り変えるためには困難な作業が伴います。
織物はタテ糸とヨコ糸の組み合わせで色や柄を表現します。まず、色については、原画と同じ色の糸を使用しても、織ることで色が混ざり合い、視覚混合(※)の作用でやや濁って見えてしまうため、濁らずに美しい色に見えるような調整が不可欠です。また一箇所だけ色を調整したいと考えても、他の部分に影響が出てしまうため、すべてを考え直さなくてはなりません。
柄についても、タテとヨコの交錯という織組織の構造上、モチーフのフォルム、特に曲線を表現するところは難しくなります。
ただ、これらの配色と織組織の調整を重ねることによって、圧倒的な色彩の豊かさと立体感を実現できます。ちなみに、生地の表面だけでなく裏面まで美しく見えるように設計している点も注目です。
※視覚混合…隣り合わせに置かれた二つ以上の色彩が、遠くから見ると混じり合って一つの色に見える光学現象。

Morris Design Studioコーディネートアイデア3選

「Morris Design Studio」は、空間に取り入れることで、その魅力がより一層引き立ちます。
3つのコーディネートアイデアを通して、モリスのファブリックがもたらす空間演出の可能性をご紹介します。

CASE①】「イチゴドロボウ」と描く、軽やかで華やかな空間(ドレープカーテン・クッション・壁装材)

●A様邸(50代ご夫婦)DATA
海外の仕事仲間を招いてのホームパーティーも多く、バンケットスペースを重視した住まいづくりをされています。インテリアや雑貨は海外で購入することも多く、感度の高い空間づくりが特徴です。

若い頃からモリスのファンである奥様。かわいらしいモリスの世界観は好きだけれど、少し和洋折衷のニュアンスも取り入れたい——そんな想いから選ばれたのが、明るい色味の「イチゴドロボウ」でした。
新色ライトグリーンの「イチゴドロボウ」は、軽やかで華やかな表情が魅力。
“もてなしの時間”に寄り添う優しい存在感で、ゲストを迎える空間を上品に彩ります。

ドレープカーテン・マチ付きクッション:イチゴドロボウ MM3107(LG:ライトグリーン )

ドレープとレースの裾は、通常より+5cmのブレイクスタイルに。床に柔らかくたゆむ生地のラインが、空間に余韻と奥行きを生み出します。ナチュラルなグレイッシュカラーのフローリングや、ニュートラルカラーのインテリアとも相性が良く、軽やかで洗練された空気感が広がります。

ボリュームのあるマチ付きクッションは、アートのような存在感を放ちながら、くつろぎのアクセントに。色のトーンをそろえることで、異なる柄を組み合わせても心地よくまとまり、無地のクッションが程よいメリハリを添えています。
リビング手前のバンケットスペースは、あえて黒を基調としたモダンな空間に仕上げることで、奥に覗く明るいリビングの開放感をより際立たせています。壁面には「ゴールデンリリーマイナー」の生地を、壁面装飾システムFAB-ACE(ファブエース ※)で張り込み、空間全体の世界観を美しく統一しました。
※FAB-ACE…ファブリックならではの上質感、意匠性に併せ、防火性、吸音性など機能も優れた壁面装飾システム。

壁面装飾システムFAB-ACE:ゴールデンリリーマイナーMM3137(B:ブルー)
※この画像のFAB-ACEは非防火での施工です。

華やかさと上質さを両立した「イチゴドロボウ」は、ゲストを迎える空間にも、日常のくつろぎにも寄り添う一枚。モリスをインテリアの主役にしたい方におすすめのコーディネートです。

■「イチゴドロボウ」MM3107MM3108~3110
時代を超えて愛されるモリスの代表作の一つで、モリスの別荘である「ケルムスコット・マナー」でいちごをついばむツグミを見て描いたデザインです。1883年にモリス商会のマートンアビー工房で製作されていたハンドプリントを織物にしました。鳥の柔らかくふわっとしたイメージを、複雑な色の階調の糸と組織を組み合わせた織物ならではの表現で描き出しています。

■「ゴールデンリリーマイナー」MM3135~3137
ブロックプリントの壁紙として1899年に、モリスの一番弟子ジョン・ヘンリー・ダールによってデザインされたものです。少し光沢感を強調し、エレガントで女性的な雰囲気の織物に仕上げました。

◇ ◇ ◇

CASE②】 窓辺に浮かぶ、レースのアート(レースカーテン・クッション)

●B様邸(30代後半ご夫婦)DATA
大学時代を海外で過ごしたご主人と、帰国子女の奥様。白ベースのモダンなお部屋で、居心地よりもアート感を大切に、主に奥様が自宅をコーディネートされています。

モリスについて深い知識はなかったというお二人ですが、ソファを購入するタイミングでインテリアコーディネーターにすすめられたことをきっかけに、「バウアー」のレースカーテンと出会いました。
ゴールド・グレージュ・シルバーの3色の糸で贅沢に施された刺繍は、重くなりすぎず、軽やかすぎない絶妙なバランス。光を受けてふんわりと浮かび上がる花々が、まるで窓辺にアートを飾ったかのような印象を与えます。
白を基調とした空間に、ゴールド・グレージュ・シルバーの刺繍が優しく溶け込み、気品と奥行きをプラス。華やかでありながら主張しすぎず、空間に自然と馴染む佇まいです。

レースカーテン:バウアー MM3154 (BE:ベージュ)

「柄物は少しハードルが高い」と感じている方にも、レースで取り入れるモリスはおすすめ。さりげなく個性を添えたい空間にぴったりのスタイリングです。

■「バウアー」MM3154
1877年にモリスのデザインとして登録され、生命力あふれる葉や花が咲き乱れる楽園を描いた柄です。この柄を基に、新たにレースの刺繍柄としてデザイン・製作されました。光沢のある3色の刺繍糸が繊細に重なり合い、華やかで緻密な絵羽柄(裾部分に柄や刺繍を配したデザイン)として仕上げられています。

◇ ◇ ◇

CASE③】 静けさに寄り添う、モリスの遮光(遮光カーテン・タッセル・クッション)

●C様邸(40代後半ご夫婦) DATA
ご夫婦ともにインテリアに関心が高く、黒をポイントに取り入れたモダンなテイストがお好み。一方で、リラックス感も大切にしたいという想いから、重たくなりすぎないバランスを意識されています。

お母様の影響でモリスに親しみがあり、「いつか自分好みにアレンジして取り入れたい」と考えていた奥様。モリスの遮光生地で寝室をコーディネートする案を出したところ、ご主人も気に入り、購入を決定されました。

モダンでラグジュアリーな寝室に選ばれたのは、ブルーの「ウィローボウ」。
柄のあるカーテンは挑戦しにくいけれど、無地では少し物足りない——そんな大人の感性に寄り添う、控えめで美しいデザインです。遮光生地でありながら、柄の繊細さと静けさを併せ持ち、寝室に穏やかな表情をもたらします。

グレーのタッセルで引き締め、クッションにはブルーの「トレント」を重ねることで、モダンで上質な印象に仕上げました。「柄は好きだけれど派手すぎるのは避けたい」という方にこそおすすめしたい、静かに寄り添うモリスのコーディネートです。

遮光カーテン:ウィローボウMM3115(B:ブルー)
タッセル:KZS183(GR:グレー)
クッション:トレント MM3105(B:ブルー )

■「ウィローボウ」MM3113MM3114~3116(遮光)
1887年に製作されたモリスの壁紙のデザインを織物にしました。自邸近くのテムズ川の土手の柳からアイデアを得て作られた柄で、柳の枝の流れと、細長い柳の葉で全面が埋め尽くされています。

■「トレント」MM3104~3105
豊かで生命力あふれる花柄が印象的なデザインで、1888年にモリス商会によってプリントテキスタイルとして誕生しました。モリスらしい美意識が随所に感じられ、伸びやかなリピートと巧みに構成されたパターンが、空間に広がりをもたらします。生地のベースには、意匠糸と織りの工夫を凝らし、ナチュラルで味わい深いテクスチャーに仕上げています。


※本記事内で紹介したコーディネートアイデア3選は、実在する個人邸ではなく、当社が想定したユーザーイメージを元に撮影した施工例です。

Morris Design Studioブランドサイトのご案内

「Morris Design Studio」のブランドサイトでは、今回紹介したコーディネート以外にも、多数のモリスデザインのファブリックをご紹介しています。
https://www.kawashimaselkon.co.jp/ja/MorrisDesignStudio/index.html

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