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繊維上の特定のウイルスの数を2時間で約99.9%以上低減する「抗菌加工」「抗ウイルス加工」のしくみ

繊維上の特定のウイルスの数を2時間で約99.9%以上低減する「抗菌加工」「抗ウイルス加工」のしくみ

新型コロナウイルスの発生以降、細菌やウイルスの少ない空間の実現について関心が高まっており、抗菌・抗ウイルスへのニーズも増えてきました。居住空間に常時、設置されていることの多いカーテンに付着する菌やウイルスへの対策も例外ではありません。同時に、繊維上の菌やウイルスからカーテンをきれいに保つと言っても、どのようなメカニズムで? というご質問をいただくことも多くなってきました。
今回は、川島織物セルコンの製品を例に「抗菌加工・抗ウイルス加工のしくみ」を紹介します。

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細菌 と ウイルス は全く異なるもの

最近、店頭やネットショップ等で ”抗菌” ”抗ウイルス” などという表記がある商品を目にされることが多くなったのではないでしょうか。菌もウイルスも目に見えない小さな生き物で、同じような仕組みなのだろうと想像しやすいのですが、細菌とウイルスは、全く性質の異なるものであり、同じ仕組みでは十分な効果を発揮しません。
菌は 大きさが約 1 ~ 10μm(マイクロメートル)の 細胞を持つ生物で、感染した生物から栄養を補給して自力で増殖できます。また、自ら移動することもできます。一方、ウイルスは細胞を持たず自ら増殖はせず、大きさも菌の1/1000くらいと性質も異なります。

細菌ウイルス
サイズ1 ~ 2 ㎛(※)0.02 ~ 0.3 ㎛
自己増殖できるできない
エネルギー生産できるできない
構造単細胞非細胞

※ ㎛(マイクロメートル) 10の-3乗mm、つまり1mmの1/1000の大きさ。

抗菌加工 と 抗ウイルス加工 機能の違い

では、”抗菌加工” と ”抗ウイルス加工”はどのような違いがあるのでしょうか?

抗菌加工 の仕組み

抗菌加工は、抗菌剤が繊維表面に付着した細菌の増殖を抑制する機能です。細菌は増殖しようと活動しますが、抗菌剤の働きによって必要な栄養分が手に入らず、増殖の勢いが押しとどめられるという仕組みです。

抗ウイルス加工 の仕組み

抗ウイルス加工は、特定のウイルスが加工を施した生地に付着すると、ウイルス表面のたんぱく質等を変性し、ウイルスの数を減少させるという仕組みです。
セリスト加工」は抗ウイルス加工の一つです。

「きれいなお部屋で安心して過ごしたい」と、時節柄、気になるところです。
こまめに掃除をしたり、換気を忘れないよう心掛けるのはもちろん、菌やウイルスの特性を知り抗菌加工・抗ウイルス加工などの機能を付与した製品を取りいれていただき、繊維製品を清潔に保つことも、対策の一つとしておすすめです。

 

川島織物セルコンの「 抗菌・抗ウイルスカーテン」

機能とデザインの両立を目指して

「抗菌・抗ウイルスカーテン」は、 繊維上の特定のウイルスを減少させる加工を施した抗ウイルス加工と、繊維上の細菌の増殖の抑制させる加工を施した制菌加工、この二つの機能を同時に実現したカーテンシリーズで、お部屋のカーテン(繊維製品)を清潔に保ちます。
試験では 、2 時間でおよそ 99.9%が減少するという結果が得られました。また、家庭用洗濯を 5 回行った後にも、その効果を維持します。

ベーシックな日よけや遮光用途に加え、機能とデザインの両立を目指した、医療施設向けの柄物ネットカーテンや窓周りカーテン、レースなどもラインナップしています。
また、全アイテムで、一般社団法人繊維評価技術協議会が認証するSEKマークを取得しています。

SEKマークについて
一般社団法人繊維評価技術協議会が実施する繊維製品についてのマーク認証制度です。制菌加工、抗ウイルス加工等の機能性と安全性、更に洗濯耐久性に評価基準を設け、合格した製品には「SEKマーク」を表示する事ができます。川島織物セルコンの「抗菌・抗ウイルスカーテン」には、抗ウイルス加工(SEK黄黒マーク)と制菌加工(SEK橙 または 赤マーク)が表示されています。
一般社団法人繊維評価技術協議会 公式ホームページ 

加工名マーク概 要
抗ウイルス加工繊維上の特定のウイルスの数を減少させる加工です。
抗ウイルス加工の目的を「繊維製品に付着したウイルスの数を減少させて清潔に保つことにある」としています。
そのため、抗ウイルス加工マーク繊維製品は、ウイルスの働きを抑制したり、病気の治療や予防をしたりするものではありません。
制菌加工 一般用途
(※)
繊維上の細菌の増殖を抑制する加工です。
一般用途(橙マーク)は、一般家庭等で幅広く使用される繊維製品を対象にしています。
試験菌は、黄色ぶどう球菌(グラム陽性菌)と肺炎かん菌(グラム陰性菌)を必須菌とし、別に大腸菌、緑膿菌およびモラクセラ菌をオプション菌と定めています。
制菌加工 特定用途
(※)
繊維上の細菌の増殖を抑制する加工です。
特定用途(赤マーク)の試験菌は、一般用途(橙マーク)の試験菌に加え、MRSA(メチシリン耐性黄色ぶどう球菌)を必須菌としています。
特定用途には、医療機関、介護施設および行政機関等が必要と認めて指定する業務用の製品があります。このため、特定用途(赤マーク)の製品は、一般の店頭での販売を禁止しています。

※ 制菌加工には、一般用途(橙マーク)と特定用途(赤マーク)があります。

■プレスリリースリリース
繊維上の特定のウイルスの数を2時間で99.9%以上低減
抗菌・抗ウイルスカーテン発売

■抗菌・抗ウイルスカーテン 商品情報
デジタルカタログ

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