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神輿や山車を神とするならば、祭礼幕は神を着飾る衣裳のような物といえます。
それだけに祭礼幕には、国内外を問わずその時々に入手できる最上級の織物が使われ、図柄の題材も森羅万象、吉祥、神々にまつわる思想から歴史的なもの、物語や故事にいたるまでありとあらゆる物が使われています。

また、その呼び名でも、例えば高山祭と桑名石取祭でいう「天幕」は、大きさも違うし懸ける場所も異なります。
もちろん山車の形態・構造も違います。 代表的な名称である見送幕・水引幕・胴幕以外にも見返幕・三番水引幕・土呂幕・芸座幕・奥屏幕・腰幕・幔幕・下げ幕・緞帳・前懸など30以上あります。

それに、本祭用、宵宮用、替え幕、雨用等の時間的な名称なども追加されます。
ここでは、京都祇園祭・南観音山の画像とイラストで例をあげてみました。

 

祇園祭 南観音山・見送幕「龍王海渡」 原画 加山又造画伯