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最上のファブリックで最上のラグジュアリー空間を 名古屋マリオットアソシアホテル

最上のファブリックで最上のラグジュアリー空間を 名古屋マリオットアソシアホテル

名古屋駅の真上、地上200mという抜群のロケーションで、最上級のおもてなしを提供するラグジュアリーホテル「名古屋マリオットアソシアホテル」。
中宴会場「アイリス」の内装リニューアルにあたり、壁紙とカーペットをお納めしました。

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懐かしいのに新しい 斬新で快適な空間に
宴会場「アイリス」


ホテルの宴会場と聞くと、きらびやかで彩り鮮やかな空間をイメージすることが多いかもしれません。しかしこの宴会場は、足を一歩踏み入れると想像していたイメージとは少し違う、不思議な空気に包まれています。
壁は淡いサンドグリーンですが、主張しすぎない控えめなトーンが心地よく、見る角度によっては柄が見え隠れし浮き出ているようにも感じます。そして、カーペットはブラウンをベースに、様々なカラーの六角形が折り重なったような連続模様。壁と床が調和して斬新でユニークな、かつ美しく落ち着きのある雰囲気が漂っています。

見る角度によって表情が変化する ”織物壁紙” 


ファブリックメーカーである川島織物セルコンの作ったこの壁紙は、もちろん織物で出来ています。織物の壁紙と聞いても、あまりピンとこないかもしれませんが、糸の交わりから生まれる、素材感のある壁紙をまとった空間には独特のあたたかみがあります。平面的な壁でも織物であれば、生地の自然な風合いや、見る角度によってあらわれる絶妙な光沢や陰影が印象的で空間に深みが生まれます。

見る角度によって光沢感や色目が変化する。

こちらの宴会場、新築時のコンセプトが”イタリアルネッサンス期の邸宅”で、クラシックなディテールが建具や柱、天井に施されています。この部屋全体のグレードを維持しつつ、イメージを一新するために、新しく織物壁紙とカーペットをデザインし新調することになりました。名古屋マリオットアソシアホテルを展開するジェイアール東海ホテルズ様からの要望は、「クラシックな雰囲気は大切にしつつ新しくモダンさも取り入れたい、どこか懐かしさを感じながらも新鮮さの漂う、長く愛される空間にしたい」というものでした。
それを受けた三木泉アーキテクチャー&デザインの三木様は、「現状のクラシックな雰囲気にもマッチする大理石模様をベースにモダンさを感じさせる幾何学模様を融合させて、何か新しい表現はできないだろうか。自然界の要素に何か新しさがミックスされた、安らぎの生まれるようなデザインはできないか」と考え、自然の石模様と幾何学模様が掛け合わされた新しい表現を生み出されました。

三木様の描かれたイメージを、当社のデザイナーがファブリックのデザインに落とし込んでいきました。
石目調のデザインをベースに六角形や鎖型などのさまざまな幾何学模様を重ねていくのですが、ただ同じパターンの繰り返しでは単調で空間に深みが生まれません。同じパターンの複製とならぬよう、細かなニュアンス的な表現も添えました。また、ホテルの壁紙として要求される防火性能などの機能も満たす事を考慮しながら、糸の太さ・密度・織り組織などの規格を組み立てていきました。

デザイン・織設計の次に試作をし、柄・色・質感・風合いなどホテルの求められる仕様を満たしているか?を確認していきました。こちらの壁紙は、一つの意匠の上にさらに別の意匠を重ねたようなデザインであるため、両者が違和感なく融合し空間の中で生きるよう、何度も試作を繰り返し、細かく織り上がりを確かめました。

微妙な凸凹感が、壁紙に立体感を感じさせる
京都の本社に併設の工場で生産

ホテル必須のふかふかカーペットはラグジュアリーカラーで

カーペットも壁紙同様、幾何学模様をベースに自然界の要素を融合させたデザインです。六角形を構成するゴールドやピーコックグリーン、サーモンオレンジなどのラグジュアリーカラーが重なり合うようなカラーリングです。

これほど様々な色が入ったカーペットは珍しいという。
ぎっしりと 目が詰まっていて、歩き心地抜群。

実は壁紙は、このカーペットに合わせて一番バランスの良い色のものが選ばれたのですが、意外にも淡いサンドグリーンとの相性が一番でした。
壁紙とカーペットが相まって懐かしさとモダンさの共存する斬新な空間に仕上がりました。

多色構成のカーペットが心地よく収まっている。

近年では織物の壁を目にすることも減ってきましたが、その空間の居心地のよさが求められ、日本を代表する著名建築物や格調の高い居室には今もなお、よく織物の壁が使われています。長きにわたり、織物で空間を快適にしつらえることを追求してきた当社にとって、カーテン・床材なども含め空間をトータルコーディネートする上では、織物の壁はとても大切な存在です。

懐かしく新しい空間に-お客様・デザイナーの声

ジェイアール東海ホテルズ・ 池口様、デザイン監修・三木様に、今回のリニューアルについてお話をうかがいました。

◆株式会社ジェイアール東海ホテルズ 企画部施設課 池口陽子様

― これまでの雰囲気を活かした新しい空間をオーダー
この宴会場は元々クラシックな雰囲気でまとめられていて、お部屋の中でもポイントになっている白い石素材のコリント式柱を特に大切にしていました。今回リニューアルにあたり、柱の雰囲気は活かしつつ、新しい空間にしてほしいとお願いしました。

― 予想以上に新しい提案に戸惑いと期待感
壁紙とカーペットのデザイン案を見たときは、かなり斬新な印象で正直、本当にこれで進めてよいものかと不安な部分はありましたが、まったく新しいテイストへの期待感は大きく、デザイン監修をお願いした三木様を信じて進めました。

― 様々なシーンで使っていただける空間に
リニューアルが完成した空間を見て、落ち着きの中に斬新さもありとても満足しています。近年では、婚礼やビジネスなど、宴会場の使用用途は広がってきていますが、どのようなシーンでもお使いいただきやすい空間に仕上がったと満足しています。

◆三木泉アーキテクチャー&デザイン 三木 泉様

― クラシックな雰囲気と調和する新しい空間を提案
お客様が長きにわたり大切にされてきたものを活かしながら、時代に即したインテリアにブラッシュアップさせようと今回さまざまな提案をさせていただきました。クラシックな雰囲気の柱と調和するよう、壁にも床にもどこか懐かしさの感じられる要素を加え、かつモダンで新しい空間を目指しました。

― お客様のご要望を形に
ベースの柄の上に、また別の模様を重ねるような形でデザインを作り込んでいきましたが、それぞれが別々のもののように存在してしまわず、ひとつのデザインとして融合するよう特に意識しました。また、立地的にビジネスでの利用も多いため、スーツ着用の方が大半を占める状況でも全体のイメージが暗くならないように壁面は明るめの、でも控えめなサンドグリーンを選びました。

― 古きを活かして長く愛される空間に
リニューアルは、元々ある建物の良さ活かしつつ、古さを感じさせないように、そして、より長く大切に使っていただけるよう工夫するかが重要だと考えています。元々あるものを大事にしていくのも私たちの役目で、長年継続的に宴会場リニューアルに関われていることをうれしく思います。

一人でも多くのお客様に、おくつろぎいただけることを願うばかりです。

名古屋マリオットアソシアホテル 
〒450-6002 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 TEL:052-584-1111(代表)

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