納入事例

EXPOホール「シャインハット」(2025年 大阪・関西万博)

   
   
  • 公共・文化施設

商品情報

その他
壁面装飾(特注ファブリック)

DATA

施主公益財団法人2025年日本国際博覧会協会
設計【基本設計・監理監修】株式会社伊東豊雄建築設計事務所 【実施設計】株式会社昭和設計 【テキスタイルデザイン】株式会社安東陽子デザイン
施工大成建設株式会社
所在地大阪府大阪市
新築/新装
改築/改装
新築
竣工・OPEN2025年4月

商材

EXPOホールは2025年4月に大阪・夢洲で開幕する日本国際博覧会(EXPO2025)の催事のメイン施設として計画された約1850席を有するホールである。開閉会式をはじめとして、音楽、演劇、芸能、未来型エンターテイメントなどのさまざまなイベントが会期を通じて行われる予定である。

黄金に輝く直径67mの円形の大屋根と、荒々しい大地が立ち上がったような円錐状のボリュームの力強い姿は、現存する1970年大阪万博の岡本太郎による「太陽の塔」を彷彿とさせ、会場全体を繋ぐ交通機能である巨大な「リング」と対峙して、会場のシンボルとなる。宇宙と交信するように空に向かって広がるパラボラ状の大屋根は、EXPO2025が掲げる「いのち輝く未来」の象徴でもある。

ホールは、センターステージ形式を主として、客席と舞台が連続するワンスロープの円形劇場で、観客と演者が一体となった人々の生命力に満ち溢れた祝祭空間となる。内部は、内径50m、高さ約15mのワンルームで、壁面の全周が、天井から床に向かって徐々に曲がりくねる短冊状の布が連なった、艶やかな質感の白いカーテンで包まれる。また、床や客席の段床も徹底的に白で染められ、真白に霞んだような空間となる。外側から連続するような金色のお椀状の天井は「金色の折紙」を直接貼り付けることによって実現する。このカーテンを主として、床、天井を利用した大規模なプロジェクションマッピングが計画されている。

2025年という現代において「いのち輝く未来」を考えるとき、これまでの万博が傾倒してきたような最先端のテクノロジーや科学技術ではなく、むしろ人間が実際に身体で感じる「場所の力」や「ものの力」こそが重要だと考える。身体を通すことのないバーチャルな体験が日常化している現代において、我々は自身のいのちを感じることに鈍化している。実際にここに足を運び、身体で感じることで、訪れた人々に生きる力を与えられる建築を作り上げたい。(株式会社伊東豊雄建築設計事務所)


特設WEBサイト「川島織物セルコンと万博 Woven for the World Expo」
https://www.kawashimaselkon.co.jp/event/expo2025/


2025年 大阪・関西万博公式WEBサイト
https://www.expo2025.or.jp/


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