KAWASHIMA SELKON

Woven for the World Expo
Kawashima Selkon Textiles and the Expo: A Rich and Enduring Connection
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Photo by Yuki Moriya 守屋友樹
背景左
背景右

1889年、パリ万博———。そこから、川島織物セルコンの挑戦の歴史がはじまります。
私たちは創業以来、さまざまな活動を通じて織物と向き合い「記憶に残る、織と美。」を追求してきました。その一つが万国博覧会で、当社は、 1889 年のパリ万国博覧会への出品以来、シカゴ、セントルイス、リエージュなど数々の万博へ出品し、新しい織物を発表することで織物の可能性を探求し続け、技を磨いてきました。
このたびの「大阪・関西万博」においても、織の極みを目指す姿勢を継承し、賓客の接遇施設である迎賓館をはじめ、 EXPO ホールやパビリオンなどに多種多様なファブリックや床材を納めています。
長年培ってきた伝統の織技術と現代的な感性が生み出す、美しい空間の数々をお楽しみください。

Photo by Yuki Moriya 守屋友樹

迎賓館

基本設計
株式会社日建設計
実施設計・施工・監理
大林組・矢作建設工業共同企業体・株式会社日建設計
デザイン監修
2025 年日本国際博覧会 会場デザインプロデューサー
藤本壮介/株式会社藤本壮介建築設計事務所
納入品概要
特注タペストリー(協賛)

迎賓館は一般来場者立ち入り禁止のため、会期中に作品をご覧いただけません。閉幕後、川島織物セルコン京都本社 市原工場内にて一般公開を予定しております。

Our products川島織物セルコン 納入品

EXPOホール「シャインハット」

施主
公益財団法人2025年日本国際博覧会協会
基本設計・監理監修
株式会社伊東豊雄建築設計事務所
実施設計
株式会社昭和設計
テキスタイルデザイン
株式会社安東陽子デザイン
施工
大成建設株式会社
納入品概要
壁面装飾(特注ファブリック)

EXPOホールは2025年4月に大阪・夢洲で開幕する日本国際博覧会(EXPO2025)の催事のメイン施設として計画された約1850席を有するホールである。開閉会式をはじめとして、音楽、演劇、芸能、未来型エンターテイメントなどのさまざまなイベントが会期を通じて行われる予定である。 黄金に輝く直径67mの円形の大屋根と、荒々しい大地が立ち上がったような円錐状のボリュームの力強い姿は、現存する1970年大阪万博の岡本太郎による「太陽の塔」を彷彿とさせ、会場全体を繋ぐ交通機能である巨大な「リング」と対峙して、会場のシンボルとなる。宇宙と交信するように空に向かって広がるパラボラ状の大屋根は、EXPO2025が掲げる「いのち輝く未来」の象徴でもある。 ホールは、センターステージ形式を主として、客席と舞台が連続するワンスロープの円形劇場で、観客と演者が一体となった人々の生命力に満ち溢れた祝祭空間となる。内部は、内径50m、高さ約15mのワンルームで、壁面の全周が、天井から床に向かって徐々に曲がりくねる短冊状の布が連なった、艶やかな質感の白いカーテンで包まれる。また、床や客席の段床も徹底的に白で染められ、真白に霞んだような空間となる。外側から連続するような金色のお椀状の天井は「金色の折紙」を直接貼り付けることによって実現する。このカーテンを主として、床、天井を利用した大規模なプロジェクションマッピングが計画されている。 2025年という現代において「いのち輝く未来」を考えるとき、これまでの万博が傾倒してきたような最先端のテクノロジーや科学技術ではなく、むしろ人間が実際に身体で感じる「場所の力」や「ものの力」こそが重要だと考える。身体を通すことのないバーチャルな体験が日常化している現代において、我々は自身のいのちを感じることに鈍化している。実際にここに足を運び、身体で感じることで、訪れた人々に生きる力を与えられる建築を作り上げたい。(株式会社伊東豊雄建築設計事務所)

EXPO ナショナルデーホール「レイガーデン」

施主
公益財団法人2025年日本国際博覧会協会
基本設計
安井・平田設計共同企業体
実施設計・施工・監理
鴻池・安井・平田晃久グループ
納入品概要
空間装飾(短冊加工ファブリック)

オーストリアパビリオン

施主
オーストリア共和国
納入品概要
特注カーテン(上野リチ・リックスデザイン)

Kawashima Selkon Textiles川島織物セルコン

川島織物セルコンは、明治期の万博への出品を契機に、時代に合った新しい「織り」への挑戦を繰り返してきました。
美の表現と織物の可能性を探求し、織物の進化/発展を目指し続けます。

History沿革

1843

1843(天保14)年

初代川島甚兵衞、呉服悉皆業を創業 屋号を「上田屋」と称す

1886

1886(明治19)年

二代川島甚兵衞、織物研究のため駐独特命全権公使 品川彌二郎子爵と共に渡欧

1886
1888

1888(明治21)年

明治宮殿室内装飾織物を謹製 カーテンなどの室内装飾業に進出

1888
1889

1889(明治22)年

万国博覧会(パリ)に初出展、金賞受賞 その後、シカゴ、セントルイス、リエージュなどで開催された万博に出展しさまざまな賞を受賞する

1889
1913

1913(大正2)年

オランダハ一グ平和宮殿の綴織壁面装飾 『晩春初夏百花百鳥の図(原画:菊池芳文)』製作

1913
1914

1914(大正3)年

神戸加納町2 丁目にレース専門店「近藤忠商店」を出す

1964

1964(昭和39)年

京都市左京区 市原に本社工場を建設(本社 市原事業所)

2006

2006(平成18)年

セルコンと合併し「株式会社川島織物セルコン」に社名変更

2013

2013(平成25)年

歌舞伎座、フェスティバルホールに緞帳納入

2013
2019

2019(平成31 /令和元)年

ミラノデザインウィーク初出展

About私たちについて

川島織物セルコンは、1843 年に京都で創業した織物メーカーです。
古くは明治宮殿、近年では京都迎賓館や数々のラグジュアリーホテルに織物を納入するなど、その唯一無二のクオリティに高い評価をいただいています。熟練の技術者による伝統的な手織りに加え、現代ならではのテクノロジーを駆使した機械織りも積極的に取り入れ、文化の継承と未来へつながる技術革新の探求に力を注いでいます。
京都の本社には、企画・デザインから染め・織りまで一貫生産を手掛ける織物の製造工場、歴史的価値の高い作品を所蔵する「川島織物文化館」、次世代に織物技術を継承する「川島テキスタイルスクール」を併設。織物文化の継承と発展、そして発信に努めています。

株式会社川島織物セルコン

本社所在地:〒601-1192 京都市左京区静市市原町265
創業:1843年(天保14年)
事業概要:
【インテリア・室内装飾織物】カーテン、カーペット、壁装、インテリア小物などの製造販売・室内装飾工事
【呉服・美術工芸織物】帯、緞帳、祭礼幕、和装小物などの製造販売

about

Kawashima Textile Museum川島織物文化館

museum

川島織物文化館は、染織文化とデザインを紹介する、日本最古の企業博物館です。
現在は、大阪・関西万博の開催を記念し「ゆめ織るEXPO — 万博と織物の意外なつながり —」を開催しています。
明治期の万博資料をはじめ、このたびの大阪・関西万博の迎賓館に協賛提供したタペストリーの制作資料など、万博と織物について紹介しています。

展示情報 - Exhibition information

ゆめ織るEXPO ー 万博と織物の意外なつながり ー 1889パリから2025大阪・関西
【会期:2024年9月17日(月)~2025年10月31日(金)予定】

Access
〒601-1123 京都市左京区静市市原町265株式会社川島織物セルコン内
開館時間
午前10時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日
土・日・祝日、ゴールデンウィーク・夏季・年末年始など当社休業日

同館は事前予約制です。
見学をご希望の方は、予めインターネットでのご予約をお願いします。

https://www.kawashimaselkon.co.jp/bunkakan/use/