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「綴織壁掛 春郊鷹狩 100年を語り継ぐ断機の綴」展  川島織物文化館

創業180周年特別企画  2022年12月15日(木) ~ 2023年12月26日(火)

株式会社川島織物セルコン(本社:京都市左京区 社長:木村弘一)は、本社に併設の川島織物文化館(京都市左京区)で、創業180周年特別企画「綴織壁掛 春郊鷹狩 100年を語り継ぐ断機の綴」展を12月15日(木)より開催、川島織物セルコンのモノづくりに大きな影響を与え続けている一対の綴織壁掛「春郊鷹狩」「秋庭観楓」にまつわるエピソードを紹介します。

「断機の綴」 132×615cm 1921年

「春郊鷹狩」「秋庭観楓」は、1923(大正12)~1924(大正13)年にかけて明治宮殿(宮内省、当時)に納入した綴織壁掛です。川島織物セルコンは、明治中期に室内装飾織物の生産を開始し、1888(明治21)年から第二次世界大戦で焼失するまで皇居として使われた明治宮殿にも様々な織物を納めています。
明治宮殿は、英国から招かれ日本の近代建築の基礎を築いたジョサイア・コンドルの弟子のひとり片山東熊が設計を手掛けた和洋折衷の建築物です。当時、日本には国産の室内装飾用織物はほとんど無く、欧州視察から帰国したばかりの二代川島甚兵衞は、正殿の柱隠し、西溜之間に掛けられた綴織壁掛「富士巻狩」など多くの織物を採用いただきました。

中でも、川島織物セルコンのモノづくりに大きな教訓を与えたのが、「富士巻狩」の架け替え用としてお納めした綴織壁掛「春郊鷹狩」「秋庭観楓」です。
織りの工程に取り掛かったのが、1920(大正9)年という第一次世界大戦の終戦から間もない時期で、良質の染料が入手できないなど多くの困難に直面しました。製作途中で品質に不確かな要素が発見され、このままでは納入できないと一度は製作途中で経糸(たていと)を切断し製造を中止。その後、調査・研究を重ね作り直したという経緯もありました。
経糸が切られたこの織物は、この時の訓えを語り継ぐため「断機の綴」として保存、当社のモノづくりの心を伝えています。
川島織物セルコンのモノづくりの一端を是非ご覧ください。

創業180周年特別企画
綴織壁掛 春郊鷹狩 100年を語り継ぐ断機の綴

会期2022年12月15日(木)~ 2023年12月26日(火)
会場川島織物文化館
休館日土・日・祝祭日、夏期、年末年始
(川島織物セルコン休業日)
入館料無料
  • ご見学は完全事前予約制です。
  • 川島織物文化館は、新型コロナウイルス感染防止のための対策を講じた上で、運営をしています。ご理解とご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。 詳細は ホームページ をご確認ください。

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