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2020-21 年秋冬パリ・ファッション・ウイーク クリステル・コーシェ(KOCHÉ)に生地提供

株式会社川島織物セルコン(本社:京都市左京区 社長:木村弘一)は、2020-21年秋冬パリ・ファッション・ウイーク(Paris Fashion Week/パリコレ)で、ファッションデザイナーのクリステル・コーシェが自身のブランド「コーシェ(KOCHÉ)」で披露した新作ドレスの生地を提供しました。

当社は、織物の未来と100年後の川島織物セルコンを考える活動のひとつとして、これからの時代を担う気鋭のファッションデザイナーとのコラボレーションを継続的に行っています。コーシェは、現在当社が進めている企画展「織物屋の試み展 Vol.2」※に参画予定のデザイナーで、企画を進める過程で自身のブランド「コーシェ」のコレクションでの生地の利用を希望され、ドレス生地の提供が実現しました。

コレクション用の生地は、コーシェが得意とする「ジャージー素材をパッチワークのように張り合わせた作品」からインスピレーションを受け、西陣織の伝統技術である「引箔」を用いて製作しました。古着のジャージーを再利用し、裁断して糸状にしたものを使用し、織物に仕上げました。
「織物屋の試み展 Vol.2」※では、コーシェがこの企画のために考案したイメージを当社で織り、椅子に張って発表する予定です。

※織物屋の試み展 Vol.2
2020年秋実施予定。「織物屋の試み展 Vol.1」は、ファッションデザイナーの青木明子(AKIKOAOKI)・井野将之(doublet)・堀内太郎(TARO HORIUCHI)の三氏に、依頼したデザインの織物を当社で制作。その織物を北欧家具メーカー フリッツ・ハンセン(FRITZ HANSEN)の代表作エッグチェアに張り込んでお披露目した。2019年3月開催。

参考資料

スカート(上写真)、パンツ(下写真)の生地を提供

デザイナー クリステル・コーシェ コメント

今回のショーでは、2つのドレスを川島織物セルコンに提供してもらった生地で作っています。その技術は本当に素晴らしいです。このパッチワークジャージーはとても完成度が高く、大変にクチュール的です。川島織物セルコンのクラフトマンシップに満ち溢れたアートピースのような織物を作る仕事ぶりはとても感動的で、私も大きな刺激を受けました。

コーシェ(KOCHÉ)について

コーシェ(KOCHÉ) は、デザイナーのクリステル・コーシェ(Christelle Kocher)によるフランスのファッションブランドです。ストリートウェアのモード感とユースカルチャーのエナジーをクチュールの世界に取り入れブランドを確立しました。パリ・ファッション・ウイーク(パリコレ)や、ニューヨーク、マルセイユ、そして東京でも自身のコレクションを発表し、ギャラリーラファイエットやボンマルシェ、セルフリッジなど世界中の高感度なセレクトショップやデパートで販売をしています。
クリステル・コーシェは、セント・マーチン美術大学を卒業後、ボッテガヴェネタやドリスヴァンノッテン、クロエなどでキャリアを積み、2015年に自身のブランド「コーシェ(KOCHÉ)」を始める傍ら、シャネル傘下のクチュールアトリエであるルマリエのアーティスティック ディレクターも兼任しています。2019年には、業界で最も権威あるデザイナー賞として知られるANDAM fashion awardのグランプリを受賞しました。

株式会社川島織物セルコンについて

1843(天保14)年創業の織物メーカー。呉服悉皆業からスタートし、明治期に室内装飾織物(インテリア業)に進出。古くは明治宮殿から旧東宮御所(現:迎賓館赤坂離宮)、近年では京都迎賓館に織物を納入するなどオーダーメード品を多く手掛ける。帯・緞帳・祭礼幕などの伝統的な織物から、カーテン・カーペット・インテリア小物までトータルに生産し、伝統技術と現代技術を併せ持つことで、他に類を見ない織物を提供している。京都の本社は、織物の製造工場に加え、日本最古の企業博物館で歴史的価値の高い作品の数々を所蔵する「川島織物文化館」や次世代に織物技術を継承している「川島テキスタイルスクール」を併設。織物文化の継承、発展、そして発信に努めている。