あなどるなかれ織物図案 「葵祭」
川島織物セルコンの創業二代目である二代川島甚兵衞は、1893(明治26)年に京都の三大祭りのひとつである葵祭(あおいまつり)の路頭の儀(ろとうのぎ)を題材にした縦340cm巾730cmという巨大な綴織壁掛「葵祭」(現:米インディアナポリス美術館蔵)を制作しました。二代甚兵衞は、葵祭の詳細を一枚の画面に表すべく、図案を日本画家の今尾景年に依頼しましたが、人物の部分には洋画家である田村宗立のリアルな表現を加え、図案の完成度を高めることにこだわりました。二代甚兵衞の熱意が二人の有名画家の合作を生み出したとも言えます。 本展では試行錯誤を重ね完成した織物図案にスポットを当てご紹介しています。比叡山をバックに展開する壮大な葵祭の光景を是非ご鑑賞下さい。
- 主な出展
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- 綴織壁掛原画「葵祭」 / 今尾景年 筆 / 明治24(1891)年頃
- 綴織壁掛織下絵「葵祭」 / 今尾景年 筆 / 明治2年(1892)年頃
- 壁掛 行列人物の図 校正画「葵祭」 / 田村宗立 筆 / 明治24(1891)年
- 綴織壁掛試織「葵祭」 / 二代川島甚兵衞 作 / 明治24(1891)年
- 関連リンク
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葵祭 チラシ
【ご参考】ニュースリリース