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世界各国から蒐集した様々な時代の染織品を初め
当社の創業当時からの貴重な資料を数多く収蔵。

創業者 初代川島甚兵衞と、その子 二代川島甚兵衞が、世界各国から蒐集した染織品(上代裂・名物裂・中国裂・コプト裂・各種装束、衣裳他)約8万点、国内外の古書約2万点、創業以来製作してきた製品の試織裂、原画類が約6万点、合わせて16万点を所蔵しています。。

なかには、正倉院宝物と同時代に染織された飛鳥・奈良時代の上代裂や、16~17世紀のペルシャやインド産の名物裂など、織物研究に貴重なコレクションもあります。また、明治宮殿や日本初の豪華客船など、当社が内装織物を納めた著名物件の内装図面や織物のデザイン画など、今は無き物件の当時を知る重要な手がかりとなる資料も所蔵しています。

コレクション

作品選

百花

ひゃっか

百花(ひゃっか)

【紋織/原画: 神坂雪佳(かみさかせっか)/1908(明治41)年/織物:丈348.5×巾123.5cm】

難波津

なにわづ

難波津(なにわづ)

【御座所窓掛地/原画:川島織物/1902(明治35)年/織物:丈203.6×巾125.2cm】

葵祭

あおいまつり

葵祭(あおいまつり)

【唐織掛軸本極織(ぼんごくおり)/原画:藤島清漣(ふじしませいれん)/1885(明治18)年/織物:丈245.0×巾76.0cm】

紫陽花双鶏

あじさいそうけい

紫陽花双鶏(あじさいそうけい)

【壁面装飾綴織/原画:伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)/模写:奥田瑞寛(おくだ) 他/1904(明治37)年/織物:丈161.6×巾86.6cm】

群犬

ぐんけん

群犬(ぐんけん)

【綴試織(つづれ)/原画:竹内鎌太郎(たけうちかまたろう)/1900(明治33)年/織物:丈47.5×巾175.0cm】

都名所

みやこめいしょ

都名所(みやこめいしょ)

【加良織刺繍能装束/原画:桜井光雲(さくらいこううん)/1983(昭和58)年/織物:丈160.0×巾152.8cm】

湊川合戦

みなとがわかっせん

湊川合戦(みなとがわかっせん)

【綴錦壁掛/原画:守住勇魚(もりずみいさな)・澤部清五郎(さわべせいごろう)/1920(大正9)年/織物:丈278.0×巾406.0cm】

檜扇紋様

ひおうぎもんよう

檜扇紋様(ひおうぎもんよう)

【繻子地/原画:久保田米遷(くぼたべいせん)/1886(明治19)年/織物:丈303.0×巾70.0cm)】

上代裂

絣錦・太子間道

かすりにしき・たいしかんどう

絣錦・太子間道(かすりにしき・たいしかんどう)
【飛鳥時代~奈良時代 7世紀~8世紀 12×6cm】
飛鳥・奈良時代(7・8世紀)より千数百年の長きにわたり伝世してきたわが国の染織遺品は「上代裂」と言われています。
「上代裂」には近世まで法隆寺に伝わっていた裂と、今なお厳重に収蔵されている正倉院裂とがあり、その技法は錦・綾・羅・刺繍・染など多種多様にわたり、いずれもその質の高さと量の多さにおいて、他に類を見ません。

名物裂

薩摩間道

さつまかんどう

薩摩間道(さつまかんどう)
【18世紀 12×6cm インド製】
茶道に親しむ人が愛用し、名物茶入れを入れる仕覆や書画の表装にこれらの裂を用いたため名物裂の名が生まれたと言われています。

外国裂

中国裂

鳳凰蓮唐草文繍

ほうおうはすからくさもんぬい

鳳凰蓮唐草文繍(ほうおうはすからくさもんぬい)
【16世紀(明) 25×18cm】
古代から中国には広大な土地を支配した国家が次々に盛衰を繰り返し、活発な東西文化の交流を行いました。染織においても異国情緒豊かな意匠やすぐれた技法の発展が見られました。これら中国の織物は日本の染織品に極めて大きな影響を与えたと考えられています。

コプト裂

花卉鳥文綴織

かきちょうもんつづれおり

花卉鳥文綴織(かきちょうもんつづれおり)
【10世紀 10×26cm エジプト製】
「コプト裂」とは、エジプト地方砂漠から出土する染織遺品のことで、古代エジプトのキリスト教徒によって製織されたものです。特に3~6世紀ごろのコプト裂は現存する遺品や資料も多く、世界の染織の一つの原点となっています。

ペルシャ・インド裂、ヨーロッパ裂

薔薇繋文錦

ばらつなぎもんにしき

薔薇繋文錦(ばらつなぎもんにしき)
【18世紀 36×35cm フランス(リヨン)製】
ペルシャ独特の綴織や刺繍をはじめ、インダス河口に近いイスラム文化圏に属するシンド地方で製作されたインド裂、フランス・リヨンで黄金期を迎えたロココ様式を中心としたヨーロッパ裂を収蔵しています。

装束

有職裂

鳥襷文

とりだすきもん

鳥襷文(とりだすきもん)
【江戸時代後期 19世紀 11×16cm】
有職裂は公卿の公事儀式官制服飾調度などの例を定めた有職故実に従った装束の裂地であり、上代の染織品の影響を受け平安時代に完成されたもので、ここに掲載した裂は江戸時代に製織されたものです。

能装束裂

柳葉春草模様縫箔

りゅうようはるくさもようぬいはく

柳葉春草模様縫箔(りゅうようはるくさもようぬいはく)
【江戸時代後期 19世紀 143×124cm】
日本古来の伝統芸能である「能」を華麗に彩る能装束は、室町時代に端を発し武家式楽として将軍家や諸大名に庇護され、桃山・江戸時代に完成した日本独自の様式美をもった染織品です。

衣裳

小袖

桜撫子霞文繍箔

さくらなでしこかすみもんぬいはく

桜撫子霞文繍箔(さくらなでしこかすみもんぬいはく)
【江戸初期 17世紀 34×21cm】
平安時代以降、日常の衣裳として着用された小袖は、桃山・江戸時代に完成されました。日本独自の様式美を持つもので現代の着物の原形を成したものです。

当館は事前予約制です。
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