川島織物セルコンは、2000 年にfilo シリーズを発売して以来、ウィリアム・モリスのデザインをサンダーソンデザイングループのライセンスのもと展開しています。
「Morris Design Studio」は、モリスのパターンが持つ繊細な美しさと力強さを、日本の織の技術で現代の暮らしに調和させることを目指したブランドです。
繊細なラインや複雑な色の階調を糸と組織で描き出せるのは、織物ならではの表現力です。
モリスの図案を忠実に織り上げるために、川島織物セルコンでは、織設計、糸染め、製織等の工程を一貫して手がけています。
熟練の技術者による試作と調整を幾度も重ね、丹念に仕上げられた織物です。
京都の自社工場では、長い歴史と技術の蓄積を背景に、
本物だけが持つ確かな美しさを形にしています。
モリスのデザインの魅力を引き立たせる糸使い・配色・立体的な表現を追求しながらも、カーテンに必要な機能性を併せ持つファブリックを、織組織から設計しています。
一色一色の出会い方まで計算された配色設計。
空間に調和しつつも印象を残す、美しい色の構成を追求しています。
色の深みと奥行きは、糸そのものを染めることから。
織る前に染める「先染め」にこだわり、繊細な色の重なりを表現します。
染め上げた糸を整経し、丁寧に織り上げていく。
経糸と緯糸が幾重にも組み合わされ、美しいファブリックが生まれます。
美しいカーテンは、細部の丁寧さに支えられています。
見えない部分にまでこだわる、filo縫製。
ヒダ根元の目立たないところで柄を合わせた巾継ぎ、縫い目を隠す手まつり、美しいドレープを長く楽しむためのファインウェーブ加工、丹念に作り込まれたタッセル。上質な空間にふさわしい、仕立ての美しさが宿ります。