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連載コラム「川島帯の豆知識」

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vol.06 ~連載コラム「心はずむ帯 「結」」~

「心はずむ帯 結」

ビロードは元々ヨーロッパで広まり、16世紀頃に日本に渡来し京都の西陣で初めて生産されたと言われています。生地の表面が毛羽・輪奈(わな)でおおわれた、滑らかな感触の織物で服地・服飾品・室内装飾などに用いられてきました。

※輪。ループ。

ビロード帯の制作

当社では、ビロードの帯を製作しています。作り方は、まず針金を織り込み生地上に輪奈を作ります。織った後に針金を抜き輪奈の状態を残す部分、そのループの真ん中をカットして毛羽を作る部分、と区別をつけることで、あたかも柄が浮き出ているかのような立体感が生まれます。カットは、ナイフを持つ微妙な角度や力加減によって仕上がりが変わってくるため、一定の調子で行うことが重要です。カットの際の「スー、スー」という音も、一定に切れているかを判断するポイントで、職人は微妙な音の変化にも神経を集中させます。

あでやかなビロードの帯

右写真の「藤原宝相菱文(ふじわらほうそうひしもん)」は、中尊寺金色堂の内部を荘厳する宝相華文様を表したビロードの帯です。重厚感のあるビロードの唐草文様をベースに、白い宝相華文様が引き立っています。

正倉院に伝来するわが国固有の楽器、檜和琴(ひのきのわごん)に施された柏の葉形をデザインしたビロードの袋帯「天平柏葉裁文(てんぴょうかしわばさいもん)」です。濃淡が出るようブルーにムラ染めした糸を使ったビロードの部分と、黒の柏の葉形部分との対比がおもしろい帯です。

蔓草の生命力を発展に結びつけた吉祥文様である唐草文様を配した「煌彩宝相華(こうさいほうそうげ)」です。うるし箔、金箔、プラチナ箔、モール銀糸を用いて表現の変化を持たせたベースに、ビロードの唐草文様が浮き上がっているかのように見えます。

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