品質の証・信頼の証・三本線と軍配マーク

緞帳・美術工芸品

代々受け継がれ、卓越した織技術が活かされた美術工芸品。
現在においても織物の新しい可能性を追求し、様々な挑戦を続け、芸術性豊かな美術工芸織物の創作と開発に取り組んでいます。
新調・復元・メンテナンスなどお問い合わせ下さい。

緞帳・舞台幕

川島織物セルコンの緞帳製作の歴史は古く、1893(明治26)年に平安神宮協賛会に納めた「平安神宮大極殿の図(原画:今尾景年)」墨彩・刺繍引幕にはじまります。1923(大正12)年には、大阪・松竹座にドレープ製緞帳を、1950(昭和25)年には歌舞伎座に「光琳・かきつばた図」のアップリケ緞帳を納入しました。そして、1951(昭和26)年に大阪・朝日会館に製作・納入した緞帳「朝の歓喜(原画:吉原治良)」が、わが国で最初の綴織緞帳となりました。続く1952年には大阪・産経会館に「群鶴戯れの図(川端龍子)」を納入、以降、より本格的な綴織緞帳の製作手法を確立してきました。

近年では、国立劇場や国立文楽劇場などの公共の劇場から、歌舞伎座・明治座・新橋演舞場・御園座などの民間の劇場、全国各地の自治体の文化会館やホール、また学校・教育施設の舞台幕など、幅広く様々な緞帳を手掛けています。 綴織以外の手法による緞帳製作も多く、他に先駆けて着手した填糸綴(フック)緞帳や、電子織機を使用したエポテックス緞帳なども好評を頂いています。また、NHKホールに納入したアルミニウム製の緞帳など特殊なものもあります。

緞帳・舞台幕のメンテナンス・
クリーニングについて

長年ご使用いただいている緞帳も施工後10年、15年と時間が経つにつれ、塵や埃が付着し、全体に汚れが目立ってきます。また、裏地や緞帳を吊り下げる紐、そして縫製糸も経年劣化により破断し、緞帳落下に繋がる可能性があります。当社では、緞帳の種類、汚れやご予算を踏まえた上で、長年培った知識や経験を下に、最適なメンテナンスをご提案します。メンテナンスは緞帳の美観を保つだけでなく、安全にご使用いただくためにも定期的に行うことをお勧めいたします。

祭礼幕

祭礼の懸装幕は、神の依代としての山車を飾るために始まったもので、現在のような華麗な幕が山車に懸けられるようになったのは、江戸時代中期以降のことと考えられています。これらの懸装品の中には今日でも使い続けられているものもありますが、長い年月を経て破損・劣化が進んでしまっています。
現在、祭礼幕の復元・新調は国庫補助事業に指定されているものもあり、全国の祭礼関係者は積極的に幕の保存・修復に努められています。当社も復元・新調に取り組んでおり、旧幕調査、デザイン提案、下絵・原画制作といった研究・デザイン業務から、製作仕様設計、染色、製織、刺繍、仕立加工などの製作業務まで、多岐にわたる工程を一貫して監理・製作することにより、優れたデザイン性と高い品質を備えた、美術工芸品とも言われる祭礼懸装幕を納品し、厚い信頼を得ています。

豪華絢爛な祭の屋台などは、多様な伝統技術が有機的に組み合わされる事によって造り出されます。製作修理技術には特別なものも多く恒常的な需要が見込めないなどの理由から技術の継承が困難な状況であることは否めません。
このような状況下、当社は文化庁や自治体の文化財保護課、修理監理者(学識経験者・染織の専門家)の指導・監督も得ながら祭礼懸装幕の製作に日々研鑽を重ねてきました。その経験が認められ、平成元年より「川島織物技術者会」として、京都府選定保存技術 山・鉾・屋台懸装品等製作の保存団体の認定を受けています。

美術工芸小物・記念品

企業、学校、その団体向けに、オリジナルの商品を製作・販売しております。

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